Home / Journey /Crufts2014
2014年3月5日、イギリスのバーミンガムで開催される世界最大のドッグショー"クラフト展"に向けて中部国際空港から出発しました。今回の旅行は3泊5日。今回は5日の夕方にバーミンガムに到着し、翌日6日(木)と7日(金)の2日間だけショーを観戦して、翌日の8日の朝早くバーミンガム国際空港を飛び立つという強行軍でした。私にとってクラフト展は6回目、最後が2008年でしたので6年ぶりの訪問です。
バーミンガム国際空港に着くと、そこにはジェイドルド犬舎のマーチンが迎えに来てくれていました。私たちは2012年7月に我が家からイギリスに旅だったデイジーの待つ自宅に直行しました。そうです。今回はホテルではなくて、全日マーチン&アレイン宅にお世話になりました。彼らの家は空港、そしてクラフト展が開催せれる会場NECへは30分弱のアクセスで、とても便利なところにあります。
その日はデイジーの大歓迎を受けながら食事のため外出し、そのまま就寝しました。

翌朝は9時ごろに家を出て、そのまま別の友人、ウイローの実家であるロブロイド犬舎のジャネット&トムの待つブラックロシアンテリアのショーリンクに直行しました。彼らに会う前にシャドリアン犬舎のキースにも久しぶりに会いました。何年ぶりでしょうか。
その後はジャネットやトムにも6年ぶりに会いましたが、時間の隔たりは全く感じませんでした。本当に数日前に会ったかのような自然な感覚は不思議なものです。同時に彼らの歓迎もいつもと同じでした。

前の犬種の審査が長引いたため、12時過ぎに始まる予定だったロシアンブラックテリアの審査が始まったのはかなり遅くなってからでした。私は審査開始を待つ間、これでもかというくらい立ち並ぶお店を一回りしてきました。
ロシアンブラックテリアは、ジャイアントシュナウザーを基礎として、エアデールテリアやロットワイラー、ニューファンドランド等を交配して作られた犬種で、名前はテリアでもテリアグループではなくて、ワーキンググループに所属します。日本では見ることができない犬種ですが、ロシアや欧州では人気が高く、今回のクラフト展でも出陳頭数は50頭近くの規模でした。

クラフト展2日目はテリアグループとハウンドグループです。エアデールテリアは朝いちばんの9時スタートでした。私とアレイン、マーチンは7時半に家を出て会場には8時に到着。会場が開くのを少し待って早速エアデールテリアが集まるパ
ドックに直行しました。そこは6年前と同じ光景で、同じ顔ぶれがそろっていました。
最初に会ったのは今日のジャッジを務めるスターガス犬舎のレスリーとご主人のガスでした。ジ
ョッキルのメアリー・スワッシュやデイビット・ブランド、オーストラリアのエアデールテリアクラブオブビクトリアの会長のデイビットも一人で来ていました。エアデールテリアクラブオブロシ
ア会長のエカテリナはご主人と一緒に来ていました。
今年のエアデールテリアの出陳頭数は99頭で、まずまずの頭数でした。出陳犬はイギリスだけではなく、ロシア、オランダ、スエーデン、スロバキア等、数多く、6年前と比べればますます国際色豊かになっている感じがしました。
審査は牡のほうから始まり、ベテランクラス、パピー、ジュニア、ポストグラヂュエイト、リミット、オープンクラスと審査は進みます。最初はベテランクラスです。ジョッキル犬舎の名犬、今年8才を超えるジョッキルキャプテンスカーレットも出陳していました。デイビットがハンドリングをしていましたが、コンディションはとても良く、とても8才過ぎの子とは思えないくらいの状態でした。日常的にとても大切に扱われていることは一目でわかります。見るからに健康的で、勝ち負けではなく、"この素晴らしい状態を見てください。8才になってもこんなに美しい状態を保っていますよ"とまるで言わんばかりの誇らしげな姿に真っ先に私は感動しました。

牡のクラス1席犬は下記のとおりです。
ベテランクラス:CH.Jokyl Captain Scarlet
パピークラス :Crillee Catch by Surprise
ジュニアクラス:SK/CZ/H/SRV JCH Sunnily Baron Raffael (スロバキア)
ポストグラデュエイトクラス:Cooper of The Ockenhome JW13
リミットクラス:Catch Me If You Can at Jodean
オープンクラス:Royal Esquire Raider's Antania (ベラルーシ)

牡に続いて牝の審査も同様にベテランクラスから始まりました。牡は牡で素晴らしいエアデールテリアがたくさん出陳されていましたが、牝の方はそれ以上、見ごたえがありました。パピーのビーチタン ブラック ピール、ジュニアクラスのジョッキル シンプリー レッドなど。そしてサレドン犬舎のCH カテリナー ランド スパイシー チェリー オブ サレドンは前評判通り、素晴らしいチャンピオン犬でした。

牝の審査結果は以下の通りです。
ベテランクラス:Thistleaire Cracklin Rosie Shcm
パピークラス :Beacytan Black Pearl
ジュニアクラス:Jokyl Simply Red
ポストグラデュエイトクラス:Muliebrity Rilletta JW SHCM
リミットクラス:Muliebrity Oceana
オープンクラス:CH Katerina's Land Spicy Cherry of Saredon 

最後は、ベストドックとベストビッチの比較審査が行われ、今年のベストオブブリードにはサレドン犬舎のCH Katerina's Land Spicy Cherry of Saredonが選ばれました。

エアデールテリアの審査終了後、アレインと私はカフェでランチを軽く取り、アレインを1時間ほど待たせて私はショッピングに直行しました。ショッピング終了後、今年5月に私たちのクラブのチャンピオンシップショーのために来日してくれるジョンの待つサレドン犬舎のパドックに行き、改めてジョンと奥さんのイェッカ、そしてジュディ、デイビットらと親交を深めました。
気が付いたら時間はすでに5時近くになっていました。私たちはデイジーの待つマーチン宅に帰り、遅くまでデイジーたちと楽しいひと時を過ごしました。

翌日は、フライトが朝の9時過ぎと早かったため、私は7時には家を出て空港に向かいました。私の今年のクラフト展はこれで終了です。正直、3月の私の仕事はとても忙しく、イギリスにも夜中に東京から仕事の電話がかかってきたりもしていました。でも、今年は思い切って来て本当に良かったなと思っています。できれば来年も行くことができれば最高です。